Blogしゃちょうのブログ

 秋が近づいてきてます

2022.09.15

各地で大雨による被害や、大型台風の発生など異常気象の影響が話題になっています。
外国では、干ばつによる水不足に見舞われているようです。外国のことだから私たちの生活には
関係ないだろうと思うかもしれませんが、干ばつなどの水不足による農作物の不作による
影響が今後世界中に広がっていくようです。諸外国では、日本以上に異常気象が問題となっているようです。
この先どうなるのでしょうか?
水不足の話をしましたが、我が社のハウスで使用している地下水の水位が上がり、地下水が自然と湧き上がってきています。
このことを自噴と言います。物凄い量の水が湧き出ています。このきれいな水を使って苺を育てています。

あーあ稲刈りも終わったなーと思って田んぼを見ていると
土手に彼岸花を見つけました。気付けば9月も中旬です。
お彼岸の季節です。
昔、無くなってしまった祖母が、暑さ寒さも彼岸までと教えてくれました。
昔の方々はよくそういった言葉を口にしていました。
肌で、季節の変わりめや、春夏秋冬を感じていたのでしょうね。

日中は、まだまだ暑い日もありますが、朝晩は大分涼しくなってきました。
朝もちょうどよい気温で、布団から出にくくなってきました。

ハウスでは、9月下旬の花芽分化に向けてランナーの切り離しを行いました。
ランナーを切ることによって、親株から栄養を貰えなくなり、自分の根っこで
大きくなっていかなければなりません。
人間と一緒で、いつまでも親のすねをかじってばかりいられません。
親のすねも無限ではありません。いつかすねも無くなってしまいます。
と言いつつも、まだまだ親を頼りにしている自分がいますが・・・・。汗

人間でいえば、へその緒にあたるランナーです。
自立を願い切ります。
切った後に、栄養がもらえなくて萎れてしまう苗がないか、
観察しながら作業を進めていきます。

子苗のランナーを切りましたら、不要となった親株の除去をします。
親株は、子苗を育てたら役目が終わりです。刈り取ります・・・・。
寂しいですね。

親株がなくなるのは寂しいですが、親株がなくなったことで、子苗にたくさんの
光が当たるようになりました。

このままこの子苗を育てていき、12月に赤い苺がぶら下がります。
これから、花芽分化と言って苺にとってとても大事な時期になります。
今までは、暑くてランナーで子孫の繁栄をしていたのですが、
9月下旬になり夜温が下がってくるとランナーでの子孫繁栄から、
果実の種子によって子孫を増やそうします。
種子で子孫を増やそうとすることが赤い実をつけることに繋がっていきます。
この時期に、早く花芽が分化すれば12月上旬に苺が赤くなりますが、
分化が遅れると、12月下旬になってやっと苺が赤くなるくらいに、差が出てしまいます。
なので、この時期の夜温が今後の苺の収獲に大きく影響してきます。

苺の花芽分化には、苺の苗の栄養状態も関係してきます。
写真は、苗の硝酸態窒素の濃度を測っています。
この硝酸態窒素の濃度が薄くなってくると、花芽分化をしやすくなります。
苺に赤い実を収穫するまでは、いろいろと難しいです。
毎年思うようにいかず、いつまでたっても1年生です。
早く一人前になりたいものです。

一日一日大きくなっていく苗を見ていると、
農業って命を育てているんだなとつくづく思います。
私たちは、その命をいただいています。
食べられることは当たり前ではなく、尊い作物の命をいただいている
事を忘れず、日々感謝を忘れてはいけないと思いました。

 

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私は、静岡経営塾という経営者が集まる会で、毎月一回の勉強会に参加しています。
経営コンサルタントの杉井保之さんのもと、勉強していることをこの場を借りて、
書かせていただきます。本の感想文であったり、日々の生活の中で、感じたことや、
自分の幸せなどについて、書かせていただきます。
お付き合い宜しくお願いします。

今日は、以前紹介しました。7つの習慣の本の感想文を載せさせていただきます。
7つの習慣というだけあって、身に付けた方がいい習慣が7つあります。
なので、感想文も7つあります。7週間にわたって私が書いたそれぞれの感想文を
紹介させていただきます。
少し長いですが、お付き合いください。

「7つの習慣 第一部 パラダイムと原則について」

社員さんに説明するつもりで書きました。

 

皆さんいつもお仕事ご苦労様です。

私は、20歳で就農し、32歳でれっどぱーるを立ち上げ、ちょうど40歳の時に富丘佐野農園株式会社を立ち上げました。
私は、頭も悪く、傲慢で、我が強く、自己中心的な人間でした。そんな私ですが、山あり谷ありの、いろんな経験をしてきて
解ったことはというと社会に出て必要なことは、学校で教わったことではなくて、ほとんどの問題が人間関係だということに気付きました。

家族で生活するときも家族だからと言って何でも言っていいものではありません。
一緒に仕事をするにも、仲間がいて、そこでの関係性が問題になってきます。
商売だってそうです。いろんなお客様がいて、みんな一緒ではありません。
同じことをして、喜んでくれる人、怒る人、いろんなタイプの人がいます。
そう考えてみると、社会生活で大変なことは、いかに周りの人たちと仲良くやっていくかが一番の問題になってくると思います。
この問題の解き方を知った人が、心豊かで穏やかに過ごせるようになるのではないかと思っています。

そんなことを考えているときに、静岡経営塾の課題図書が、この「7つの習慣」という本で、
読んでみると、人とうまくやっていくには、どうしたらいいのかというヒントが書かれていたので、皆さんに紹介します。

 

皆さんは、パラダイムという言葉を聞いたことがありますか?
私は、この本「7つの習慣」を読むまでパラダイムという言葉は聞いたことがありませんでした。
パラダイムを簡単に説明すると、その人が持っている価値観や、物の見方、考え方になります。

例えば、このペットボトルにお茶が半分入っています。

このペットボトルのお茶の量を見たときに、皆さんはなんて思うでしょうか?

「半分も入っていると思う人。」

「半分しか入っていないと思う人。 」

というように、事実は、ペットボトルの中に半分のお茶が入っているという事なのですが、
人によって半分も入っていると見る人と、半分しか入っていないと見る人に分かれます。
それがその人その人の、物事の見方であり、価値観の違いになって現れます。
これがパラダイムです。
ですので、パラダイムは、人によってさまざまで、みんな違うものなのです。

 

また違う例を出してみると、
歩道を歩いていて、石につまづいて転んだ時に、皆さんは、なんて思いますか?

「なんでこんなところに、石があるんだ。」と思う人。

「石に気づかなかったな。今度から前を良く見て歩かないとな。」と思う人。

もっといろんな見方や、考え方が有るかもしれませんが、事実は石につまづいて転んだという事なのですが、
人によって、その捉え方はいろいろあるのです。これも、人それぞれの、パラダイムということになります。

では、パラダイムというのは、人それぞれが生まれつき持ったものなのかというと、そうではありません。
人は生まれたときは、まっさらの状態で生まれてきます。
そうなると、それぞれの人のパラダイムが、どのように形成されてきたか気になりませんか?

パラダイムは、小さい時から、自分が経験してきた
「褒められたこと」や「叱られたこと」「嬉しかったこと」「悲しかったこと」「楽しかったこと」「寂しかったこと」
などの体験から自分が学び得たことの積み重ねで出来ているので、
パラダイムは、人それぞれ違うものであり、違って当然な物なのです。
言い換えるとそれが個性ということになるかもしれません。

私は、今までこのパラダイムが、人それぞれ違うということを受け入れていないというか、知りませんでした。
今思い出して見ると自分のパラダイム(価値観)を人に押しつけて生きたと、この本を読んで思いました。
それはどういうことかというと、
「自分の考えは正しい。」「世の中の常識はこうだ。」「このぐらいは出来て当たり前。」
「失敗したのはあの人のせいだ。」「上手くいかないのは天気が悪い。」
最後には、生んでくれた親にまで、私を生んだ親が悪いなどと考えて、相手を批判し、
自分の考えは正しいと思い込み、人の意見は聞き入れませんでした。その結果どうなったと思いますか?

結果はと言いますと、好きで結婚した嫁さんとは意見の食い違いでしょっちゅう喧嘩をし、
子供は口をきかなくなり、親には、気に入らないと怒鳴ったり、物を投げたり、
社員さんはすぐに会社を辞めたりと、悪いことが続き、自分自体も、どんどん自己中心になり、
常に腹を立て、イライラし、何かにつけ、人を攻撃していました。
当時を振り返ると自分中心に、世の中が回っているような感覚でした。

会社を立ち上げ、経営者になり社員さんが入っては辞め、入っては辞めを繰り返していくうちに、
「何でこんなに、辞めていくんだろう」と考えたときに自分に原因があるのかなと考えるようになったのです。

そうして、自分と向き合うようになっていきました。

そこで知り合ったのが、杉井さんですが、杉井さんから色んなことを学ばせてもらってく中で、
「人は、自分の心の色眼鏡で世の中を見ているんだよ。そして、その色眼鏡は、ひとそれぞれ違うんだよ。」
ということを教えてもらいました。
初めのうちは、その言葉の意味はよくわかりませんでしたが、この言葉を頭の片隅に置き、生活していくうちに、
段々と人には、人それぞれの考え方や、物の見方、感じ方が、あるのだと思う様になっていきました。
人の心の色眼鏡を意識すればするほど、いろんな色の心の色眼鏡があるんだなと感じるようになっていきました。

「嫁さんには嫁さんの色眼鏡。」「3人の子供には、3人とも違う色眼鏡。」「父親は父親の色眼鏡。母親は母親の色眼鏡。」
「社員さんにもそれぞれの色眼鏡。」「お客様には、お客様の色眼鏡。」

皆それぞれの色の心の色眼鏡があるということが解ってきました。その心の色眼鏡は同じような色はあっても、まったく同じ色はないということも同時に解ってきました。
そうして人には色んな考え方が有り、見方があるということを受け入れ始めるようになっていきました。

今回この本の「7つの習慣」を読んで、杉井さんが仰っていた心の色眼鏡がいわゆるパラダイムだということが解りました。
そして、人それぞれにみんな違った心の色眼鏡がある(人それぞれに違ったパラダイムを持っている)
と理解し、受け入れ始めました。

 

それと同時に、私は、自分のパラダイムについて見つめていくようになりました。
私のパラダイム。いわゆる価値観を小さい時のことから見つめていくと、農家で育った私は、両親が朝早くから夜遅くまで働く姿を見てきて、
(人は休むことなく働くものだ。 )
と思っていましたし、両親は、お金は大切だよと言っていたことから、
(お金は大事、お金があれば、裕福な生活ができる。お金があれば幸せになれる)
とお金に対する執着が生まれました。
また、小さいころから剣道をしていた私は、体格も良く、市内の大会などでは優勝し、
よく、優勝すると両親や、祖父母から褒められ、
(勝負では、勝てば褒められる。勝たなければだめだ。)
という価値観が生まれてきました。小学校から続けてきた剣道も、静岡県でトップをとるようになってから
後輩はもちろん、同級生や、先輩までもが一目置くようになり、自分の我がまま度がより一層大きくなってきました。
その頃から超傲慢な性格になっていったと思います。

その傲慢な性格も、社会に出て揉まれれば少しは良かったのかもしれませんが、就職したところが、実家で就農。
上司は両親です。わがままに拍車がかかっていきます。苺のハウスも増やし、売り上げも上がり、またしても有頂天です。

この流れが私のもとになっていると気付きました。
そして悩み始めたのです。

・このままでよいのか?

・どうなりたいのか?

・どうしたら幸せになれるだろうか?と
長い期間悩み、暗闇の中にいる状態でしたが、
良し自分を変えようと思う様になりました。

この自分を変えよう、自分を見つめ直していこうということを、「7つの習慣」では、

「インサイド・アウト」

と言っています。

「インサイド・アウト」とは、自分自身の根本的なパラダイム(心の色眼鏡)、
人格、動機などを変えることから始めるということであると書かれています。

私が杉井さんのもとで学ばせてもらい、ハガキを書くことを教わり、新しい習慣をつけるために、
CL手帳の記帳を行ったり、ブログを書いたり、コメントを書いたり、早起きするようにしたり、
と自分の今までを見つめ直し、習慣を変えていくことが私にとっての、「インサイド・アウト」だと思っています。

自分のパラダイムを知り、新しい習慣を身に付け、事実の見方を変えることを意識し、対応していくことで、
イライラすることや、腹の立つことも減り、以前よりも穏やかに過ごせるようになりました。

家族での喧嘩も減りました。去年のクリスマスの時には、娘から
「昔からこういうお父さんだったら良かったな。」
と言ってもらえるようにもなりました。会社では、皆さんが一緒になって盛り上げてくれています。
今まで人のことで腹を立てたり、お金のことに執着していましたが、それらが段々となくなってきています。
そうしていくと色んな人と、上手くやっていけるのではないかと思うようになりました。

自分の経験から、社会に出て人とうまくやっていくには、
先ずは、自分のパラダイム(癖や価値観)が、どのようなものかを見つめることが必要だと思います。
そして、この世の中には、沢山の人が暮らしていますが、皆それぞれのパラダイムを持ち、
自分と一緒ではないと受け入れると、見えてくる景色が変わってくると思います。

自分の経験の話ばかりになってしまいましたが、是非、皆さんもこれをきっかけに、
自分のパラダイムを見つめ直し、自分のことを深掘りしてみてはどうでしょうか?

そして変わろうと思った時には、「インサイド・アウト」をお勧めします。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
自分のことを深く知ることは、生きていく上でとても重要なことだと考えます。