Blogしゃちょうのブログ

お盆突入

2022.08.11

つい先日稲の穂が上がってきたかと思っていたのですが、
ふと田んぼを見たら、稲穂が風に吹かれて気持ちよさそうになびいていました。
作物の成長は速いものです。

 

苺も、葉かきをし、一息つこうと思っていたのですが、
一番最初に葉かきを行ったハウスに行ったら、既に大きくなってきていて、
また一回り葉かきをすることになりました。

苺は、苗の中心部から新しい葉が出てくるので、外側に行けば行くほど
古い葉っぱになります。ですので、葉かきをするときには、
外側の葉っぱを取っていきます。
今の状態は、大きくなった葉っぱが3枚から4枚あります。
それを大きくなった葉っぱ1枚に残します。


何でそんなに葉っぱばかりを取るかと言いますと、
今の季節は、条件がいいので、何もしなくても葉っぱが伸びてしまいます。
葉っぱが大きくなりますと、お互いの葉っぱに日が当たらなくなり、
増々大きくなろうとするのです。必要以上の大きさは必要ないので、
なるべく葉っぱを減らして、新しい葉っぱに光が当たるようにしてあげるのです。
そうすると、がっちりした苗に仕上がっていきます。
人間に例えますと、瘦せすぎず、太り過ぎず、筋肉質の体操の選手のような感じでしょうか?
簡単には、思い通りの苗には仕上がらないので、これから、4か月かけて、
理想の苗に近づけるように管理をしていきます。

最近ハウスの中では、暑さが半端ではありません。
ミニ扇風機のついたベストが必需品です。
社員の皆も、暑さに耐え、熱中症にもならずに、頑張ってくれています。
この頑張りは、沢山のお客様に美味しい苺を届けたいという強い思いがあるからだと思います。
そうでなければ、この暑いハウスの中での作業は嫌になってしまうと思います。
みんな良く頑張ってくれています。頭が下がる思いです。

ランナーの切り離しをした苗にも、毎日の水くれが始まりました。
最近は天気が良いので、培地が乾きます。
1株1株、ホースで株もとに液肥をかけていきます。

この時に、病気や、虫がいないか観察しながら、
水くれを行います。

3人で、1時間半ほどかけて、約1万本の
苗に液肥を与えます。この水くれは、9月下旬まで
続きます。
こうして、苺屋さんは、苺の果実がない時でも、
沢山の仕事があります。夏の暑い時期に、冬に
果実を実らせる苗をコツコツと育てていきます。
今は、緑しか目にしませんが、
手をかけて、真っ赤い苺がぶら下がるのを
想像しながら毎日の作業を続けています。

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私は、静岡経営塾という経営者が集まる会で、毎月一回の勉強会に参加しています。
経営コンサルタントの杉井保之さんのもと、勉強していることをこの場を借りて、
書かせていただきます。本の感想文であったり、日々の生活の中で、感じたことや、
自分の幸せなどについて、書かせていただきます。
お付き合い宜しくお願いします。

先週の続きで、集中内観のことを書かせていただきます。
これは、ちょうど3年前に、私が集中内観をしたときの感想を書かせていただきました。
自分と向き合い、自分がどんな人間かを知るうえで、
集中内観は一度体験してみても良いと思います。

 

「集中内観を終えて」

私は、内観というものを知ったのはCL基礎講座になります。
CL基礎講座で両親に対する「していただいとこと」、「してさしあげたこと」、「迷惑をかけたこと」、
この3つを思い出していったのですが、思い出していくうちに両親に申し訳ないという思いや、
自分のわがままなところが見えてきて、自分を変えなければという思いが強くなってきました。
その時に杉井さんから集中内観というものがあると聞いて長い間気になっていました。

あれから3年。

毎年、苺の販売が終わり6月に集中内観に行こうと思うのですが、行動に移しませんでした。
今年こそはと思い、社員さんにも集中内観の事を説明し、研修所に予約を入れ挑戦することにしました。
どんな景色が見えるだろうか。新しい発見があるのだろうか。自分は変われるのだろうか。等々・・。
不安と期待が入り混じった状態で研修所の門を叩きました。

研修所の福田さんご夫婦は優しく私に接してくださり、1週間私のお世話をしてくれました。
畳半畳の空間と聞いてはいたものの、いざ目の前に畳半畳の屏風を見たときには、
正直(大丈夫かな?1週間もこの中でやっていけるかな・・・。)と不安になりましたが、
経営塾の先輩方も経験していることだし、この環境で頑張らないと自分も変わらないと思い決心しました。

先ず最初に母親について内観をしていったのですが、過去の思い出し方を、CL基礎講座の時に教わっている分、楽なような気がしました。
「していただいたこと」、「して返したこと」、「ご迷惑をお掛けしたこと」、
この3つ事を年代別に調べていくのですが、思い出せることは「していただいたこと」ばかり。
「して返したこと」の少なさに情けなくなってきました。

過去の事を調べていくうちに、自分が今まで思ってきたことと、今自分が見る過去では、
見る角度が違うせいなのか、新たな発見をすることができました。

例えば、私が育ったころの家は旧家で、ご飯を食べるところは土間でした。
トイレは家の中ではなく、外にあったのですが、夜でも、朝早くても用を足すには、外まで行くしかありません。
私は、友達の家と比べて、貧しさを感じ、いつからか、うちは貧乏だと感じるようになっていきました。

夏休みや、冬休みになっても、家族で旅行に行った記憶もなく、うちは貧乏だからどこにも行けない。
と思うようになり親に八つ当たりするようになり、親を困らせました。

集中内観をして分かったことなんですが、本当はそうではなかったのです。
両親も古い家の事を気にしていて、いつか新築の家を無借金で立てるのが夢で、
借金の嫌いだった両親はいろいろと節約して、お金をためていたのでした。

だからと言って、ぼろぼろの服を着ていたわけでもなく、靴だってきつくなれば新しい靴を買ってくれていました。
ご飯だっておなか一杯食べさせてくれましたし、
いつでもおなかが減ったら食べるようにとカップ麵も買い置きしてくれてありました。

習字の習い事にも、剣道にも通わせてくれました。
それなのに、私は、家が古いことや、トイレが外にあること、どこも遊びに行ったことがないことを理由に、
家は貧乏だと思い込んでいたのです。
自分で自分に劣等感を植え付けていたのだと気づくことが出来ました。

家族でどこにも遊びに行ったことがないと書きましたが、これも自分の思い込みだけで決めつけていたことだとわかりました。
過去を調べていくうちに、小学校の時に、山梨にぶどう狩りに行ったり、母親の実家の秋田へ行ったり、
お祭りに行ったり、潮干狩りに行ったり過去を調べていくと自分の今まで思っていたことと違う事実が見えてきたのです。
遊びに行ったことがないと思っていたのは、そう思うことによって、
自分を悲劇のヒロインに仕立て上げ、自分はかわいそうな子だ。
と自分で思っていただけだと気づきました。

いつの年代を見ても、母にはわがままを言い、していただくばかりで、
さらにはしていただいて当たり前という傲慢な自分が見えてきました。
自分の事を調べれば調べるほど、自分の傲慢さと、自分さえよければいいというわがままな自分、
どんなことでも手に入れようとする我欲の塊の自分がいました。

1週間の集中内観を通して、自分は事実を見ていなかったことに気づきました。
私は、自分を正しいと正当化するために、事実を自分の都合の良いように捉え、
そのまま大きくなり、歪んだ人になってしまったのだと思いました。
集中内観で凄い景色や、後光の光が見えたわけではありませんが、昔の事実を知ることによって、
今まで自分が抱えてきた不満や、不信感がなくなり、心底「有り難い」と思えるようになりました。
イライラしたり、腹が立つことも減り、前に比べて事実を見るようになったかと思います。

福田さんから集中内観は人生の再構築だと聞きました。
ここまで支えてきてくれたたくさんの皆様に感謝をし、
一から出直して少しでも人様の役に立てる人になっていきたいと思っています。

わかりずらい文章で申し訳ありません。気になった方は1週間の集中内観をお勧めします。
1度は経験しておくといいと思います。

 

私は、沢山の方々にお世話になって今があることを
見て見ぬふりをしてきたように思います。
人は一人では生きていけません。
沢山の方に支えられて生きていることが解った今、
本当に大切にしなければいけないものが見えてきました。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。