Blogしゃちょうのブログ

梅雨明けたはずなのに・・・

2022.07.21

蒸し暑い日が続きますね。雨も多く、本当に梅雨明けしたのかな?と思ってしまいます。
先週末の3連休も、土曜日は大雨で、日曜日、月曜日もはっきりとしない空模様でしたね。
朝から雨が降っていても、「行ってきます」と元気に販売に向かってくれる社員さんには、頭が上がりません。
そんな中、田んぼの稲を見ていたら、穂が出始めていました。


早いものですね。
今穂が出ると、8月の下旬から、9月の上旬には、稲刈りが出来ます。
ついこの間植えたと思っていたのに、あっという間に稲刈りになってしまいます。
時間のたつのが早いですね。

今ハウスの中では、苗挿しに一生懸命です。
今年は、ランナーの出が良く、早めに予定本数の苗を確保できそうです。

今日は、先月でき上ってきたばかりの
販売車の3号車の中の写真を載せたいと思います。
販売している様子です。

次は、中の様子になります。

土足厳禁です。
スリッパをはいて、衛生管理には気を付けています。

奥には、なんとスポットクーラーを設置しました。
これで、快適に販売できるはずです。汗。
手前左が、台下の冷凍庫で、右奥が、台下冷凍冷蔵庫になります。
右手前は、流しになっています。

販売面にミキサーを3台並べてスムージーを作ります。
これだけの機器が乗っているので、電気も30Aほど必要になります。
電気を使わせていただけるところはいいのですが、
それ以外の所では、発電機を2台使用して販売を行います。

1台増やしたことで、移動できる範囲も増えました。
皆さん何処かで見かけたら、寄っていただけると嬉しいです。
これからますます暑くなります。そんな時に、さっぱり冷たーーーい苺のスムージーを
召し上がってみてください。

 

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私は、静岡経営塾という経営者が集まる会で、毎月一回の勉強会に参加しています。
経営コンサルタントの杉井保之さんのもと、勉強していることをこの場を借りて、
書かせていただきます。本の感想文であったり、日々の生活の中で、感じたことや、
自分の幸せなどについて、書かせていただきます。
お付き合い宜しくお願いします。

ビジョナリーカンパニー②を読んで

 

この本はジム・コリンズという元スタンフォード大学 経営大学院教授が中心となり、
たくさんの企業を調べるチームを作り、その企業の中から、偉大な企業を見つけ、偉大な企業と、
そうでない企業の違いを調べて書いた本です。
本の構成は、第1章から第9章まであり企業が偉大になるために必要なことが書かれています。
全体で418ページですが、そのうち調査結果が書かれているのは343ページになります。この本を読み、
自社の現状と偉大な企業の違いを比べてみることにしました。

第1章

この章では、どんな企業を調査の対象にしたのかが書かれています。
偉大に飛躍した企業11社とその直接比較対象企業11社、あと6社はある一定水準から飛躍しなかった企業になり合計28社の企業が調査の対象となっています。
その飛躍した企業の中には、髭剃りで有名なジレットや、たばこのフィリップモリスなどの企業があります。

第2章

第2章はどのような経営者が飛躍する企業を作ったのかが書かれています。
経営者の人柄や、性格、考え方、志、のことが書かれていて、特に企業幹部の能力を5つの段階に分けています。
偉大な企業の指導者は、この5つの段階の一番上である「第五水準」の能力を持った指導者に率いられていました。

では、第五水準の指導者はどんな人かというと、謙虚で、意志が固く、控えめで、意欲が強く、勤勉な人です。
また、成功を収めたときは、自分の手柄にするのではなく、自分以外に成功をもたらした要因を見つけ出し、
結果が悪かった時には、自分に責任があると考える人です。
私が、指導者として身に付けていかなければならないことばかりです。

第3章

第3章では、会社をバスに見立て、「だれをバスに乗せ、誰をバスから降ろすか。」ということを説明しています。
飛躍する企業の経営者は、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、そのあとにどこへ向かうべきかを決めている。
この章では、誰をバスに乗せるか、つまり、どんな人を選ぶかで、企業の今後が決まることを述べています。
採用は、とても重要だと書かれています。人手が足りないからと言って、誰でも採用するのではなく、
自社の雰囲気や、経営理念に賛同してくれた方を採用することが大事だと書かれていました。
出来るだけ、インターシップで作業を体験していただき、皆さんにも意見を聞いて、仲間を増やしていきたいです。

第4章

第4章では、自社の現実を直視し、真実に耳を傾けることの大切さが書かれています。
我が社でも、作業中や、休憩の時などに、お互いに話をしていますが、
もっと積極的に、従業員さんの意見を聞き、経営に反映させていこうと思っています。

第5章

第5章になりますが、この章が、とても大事なポイントになります。
単純明快な戦略として、針鼠の概念という言葉が出てきます。これはどういうことかというと、

古代ギリシャの寓話
「狐はたくさんのことを知っているが、針鼠はたった一つ“肝心要”の点をしっている」に基づいたものです。
狐は賢い動物で、針鼠を捕まえるために複雑な作戦を次々に編み出していきます。
しかし針鼠は、狐のどんな作戦にも体を丸めて身を守り、生き延びてきました。
この針鼠の体を丸めるという、いたってシンプルで単純な行動を針鼠の概念として、
企業にあてはめていくことが重要だと書かれています。

針鼠の概念では、3つの円と呼ばれるポイントがあります。

  • 自社が世界一になれる部分はどこか
  • 経済的原動力になるのは何か
  • 情熱を持って取り組めるものは何か

以上の3つの円が重なる部分が針鼠の概念と呼ばれる部分であり、それはいたって明解で単純なものです。
この3つのことを自社に当てはめて考えてみると、

  • 世界一になれる部分は、私たちが、手をかけて一生懸命に育てたいちごを通して、
    たくさんの方々と触れ合い、世界一楽しくて、笑顔が集まる苺の直売所を作っていくことです。
  • 経済的原動力になるものは、もちろん苺であり、その付加価値にあると思います。
    ハウスの中でヘタまで赤くし、美味しい状態でお客様に届ける。
  • 情熱を持って取り組んでいることは、私たちが育てたいちごを食べてたくさんの方に、喜んでもらいたい。笑顔になってもらいたい。
    その一心でいちごを育てています。

以上の3つを満たすものとして、中心にあるものは苺になり、良質な苺の生産が、
我が社の 「針鼠の概念」 に当てはまると思いました。やはり、生産者としてのイチゴ栽培に取り組む姿勢が一番大切になるのだと思います。
真面目に苺を育てる。第一次産業の生産者として、基本中の基本である生産の重要性を再確認しました。

第6章

第6章では、規律のことが書かれていていますが、良い会社の環境を維持していくには、規律を守り、規律のある行動をし、
第5章で説明した3つの円(3つのポイント)が重なる部分(針鼠の概念)を重視する人たちが集まる企業文化を作り上げることにあると書かれています。

誰をバスに乗せるか選ぶときに、「規律のある人材」
・・つまり、自ら規律を守り、規律のある考えを持ち、自ら規律のある行動をとることが出来る人を選ぶことが重要になります。
我が社のことを考えたときに、家族経営からの法人化のため、ルールや、規律などがはっきりと決められていないことに気づきました。
何人か集まれば、それぞれの考え方や、物の見方が出てくるので、最低限の規律やルールを決めることが必要で、
その規律や、ルールを決めるときにも重要なのは、良質ないちごを育て、お客様が喜ぶことを重視して決めていくことだと思いました。

 第7章

第7章では新技術(インターネット、最先端技術)について書かれていますが、
偉大に飛躍した企業は新技術に頼り切っていないことが書かれていました。
新技術は発展のためには必要なものですが、新技術よりも、基礎となる部分をしっかりと築き上げ、
やるべきことをやってから新技術を導入し、使いこなしていくことが重要だと思いました。
我が社の場合ですと、新技術とは、ネット関係のことや、SNSのことだと思います。

良い苺を作り、その苺をアピールするために、Facebook、Twitter、line、ホームページなどで幅広く情報提供をしていくことです。
実際に、店長が中心となって行っているlineのお友達数は、約2000人以上になり、情報を一気に多くの方々へと送ることができるようになりました。
今後、顧客の整理を行い、SNSを利用しリアルタイムでれっどぱーるの情報を発信できるようにしていきたいと考えています。

第8章

第8章では、企業の成長は、コツコツとした積み重ねが大切だと書かれています。そのことを弾み車に例えています。
弾み車の私なりのイメージですが、バーベルの100キロもある円形の重りを想像してみてください。
その重りにいくら大きな力をかけても、一気に高回転にすることは難しいです。
でも、少しの力でも同じ方向にじっくり力を加え回し続けると徐々に徐々に回転が少しずつ速くなっていきます。
そのうち遠心力が加わり、重りが自分の重さで回転し、少しの力でもどんどん回転が速くなっていきます。

会社の成長もこれと似ていると書かれています。

我が社に置き換えてみても、れっどぱーるのお店を立ち上げたときには、知名度もなく、苺を売るのはとても大変でした。
しかし、知り合いに苺を無料で配ったり、スパーさんへ飛び込みで営業に行ったり、試食販売を行ったりしながら、
れっどぱーるの苺を食べてもらい、少しずつ少しずつお客様を増やし、知名度を上げ、ここまで来たように思います。
決して楽な道のりではありませんでしたが、少しずつ少しずつれっどぱーるという弾み車を回してきたように思います。
今は、それなりに知名度も上がり、お客様も増えてきました。
れっどぱーるの弾み車は自分の重さである程度は回るようになってきていると思います。

今後このれっどぱーるの弾み車の回転を早くしていくには、美味しい苺作りは大前提にあり、
より多くの方に知っていただく行動をしながら、今いるお客様を大事にし、
第7章でも伝えたSNSや、インターネットを利用し、幅広い方へのアピールが必要になってくると思っています。

第9章

第9章では、偉大な企業への飛躍のまとめが書かれていますが、最後に、我が社の飛躍への道として、
私自身が第5水準の経営者になることを目指して日々学び、同じ志を持った仲間を集め、
全員で最高の苺を育て、お客様に喜んでもらえる努力を積み重ね、コツコツ努力していくことが大切だと学びました。

以上がビジョナリーカンパニー②を読んでの感想です。

今日も、最期まで読んでいただき、ありがとうございました。