2025.04.24
このこのブログは日々のれっどぱーるのハウスでの作業や、イベントの様子や、
私の感じたことや、経営について勉強したことなどを毎週木曜日に
アップしています。これからもよろしくお願いします。
皆様からの暖かいコメントもお待ちしてます。
2025.4.24
新年度を迎え、慌ただしく毎日を過ごされている方も多い事だと思います。
春休みが終わったと思ったら、もうすぐゴールデンウィークになります。
ゴールデンウィークを過ぎれば苺の収獲も終盤を迎えます。
今年の春は思っていた以上に冷え込みがきつく、まだまだ富士山には
沢山の雪が積もっています。
そんなことを思っていた矢先に、一気に春から夏へ…。
急に気温が25度を超えるなど、一気に気温が上がりました。
季節の変わり目でこの気温差はしょうがないのかもしれませんが、
それにしても、この激しい気温差には体がついていきません。
50歳を前に朝目が覚めると、朝なのに「疲れた」と言った感じです。
良く、人生の先輩から、「50歳になると本当に疲れが取れなくなるよ」と言われていましたが、
それを今、実体験で経験しています。
とはいえ、私の両親は70代中盤ですが、同じように仕事をして、同じように
朝起きてきます。その姿を見ていたら「疲れた」なんて言っていられません。
もしかしたら、ある年齢を越すと徐々に元気になってくるのでしょうか?(笑)
それまで頑張ろうと思います。
れっどぱーるのあおぞらパークのサクランボの木に白い花を見つけました。
私は桜の花は見ますが、サクランボの花を見るのはこれが初めてでした。
思っていたよりも白く可愛い花でした。
このサクランボですが、同じ品種の木を植えていても実がつかないようです。
なので、違う品種のサクランボを植えてありますが、果たしてサクランボが実るでしょうか?
ちょっと楽しみです。
ハウスの中は、陽射しも強くなり、温度も上がり、
苺にとって好条件になってきました。
本来の苺はこれからが旬なのです。
草丈も冬の草丈とは違い、どんどん伸びてきています。
写真ではわかりにくいですが、段々と通路が狭くなってきています。
苺も見えずらいのですが、葉っぱの陰になり、段々と収獲にも時間がかかるようになってきました。
気温も上がり、光線も強くなってきているので、赤くなるのもあっという間です。
直ぐにヘタまで真っ赤になります。
このヘタと、種の部分が伸びた苺が美味しいのです。
春になると酸味が強くなり、小粒傾向になるのですが、今年は
まだまだにコクがあり、美味しい苺が実っています。
これからゴールデンウィークにかけて今シーズン最後の苺摘みとなります。
このような苺が私のお勧めの苺です。
あと少しで苺の季節も終わってしまいます。
思い残す事の無いようにもう一度苺摘みに御来園してみてはいかがでしょうか?
お待ちしています。
春になるといろんな仕事が増えてきます。
その1つが来季に向けての親株の育成です。
冬は親苗たちは冬眠しているので、体を小さくしてじっと春が来るのを待っているのですが、
春になると一気に大きくなり、ランナーを伸ばし始めます。
苺栽培で難しいのは苺を収穫しているときに、次のシーズンの
苗の準備をしていかなければいけないことです。
この親苗の手入れですが、春を迎えて伸びようとするときに一気に伸ばしてやらないと
その後中々伸びなくなってしまいます。
人間と一緒で、大きくなる時が重要なのです。
この苗たちは来季の苺を実らせる苗の親苗となります。
今からコツコツとランナーを伸ばし、3万本の苗を支度します。
この親苗の健康状態が後々のランナーの生育に大きく影響してくるので、
これから、苺の収獲をしながら親苗の管理も行っていきます。
来期も皆さんに喜んでもらえる苺になるように今から、手を掛けていきます。
先週の14日から富士宮市の幼稚園・保育園に苺を配っています。
苺を配ろうと思う様になったきっかけは、れっどぱーるも17年を迎え、
過去を振り返ると、そこには色んな方々からの応援があったり、支えがあり、
決して私たちの力だけではなく、沢山の方々の協力があって
ここまでこれたことを思うようになりました。
32歳でれっどぱーるを始めたときは何とかして軌道に乗せなければと思い、毎日が必死でした。
必死さのあまり、自分の事しか見ずに、家族の支えや、お客様や、仲間の支えを見落としていました。
そこから5年、10年、15年と月日を重ね、17年が経った今、子供も大きくなり、年を重ねたせいか、ここまでこれたのも
沢山の方にお世話になりながら、支えていただけたからだと思うようになりました。
そこで、少しでも皆さんに恩返しをしたいと思う様になりました。
その一環として、輪島の復興炊き出しの参加や、児童養護施設への慰問などを始めました。
色んなところで支援を行っていくうちに、子供の笑顔に触れ、これから未来のある子供たちに
私達が何か出来ることは無いかと考えるようになりました。
そこで思いついたのが、富士宮市内の幼稚園・保育園の子供たちに私たちが育てた苺をプレゼントすることでした。
富士山の湧き水を使った地元の苺を食べてもらうことで、少しでも富士宮の農業にも
興味を持ってもらいたいという思いもありました。
富士宮市の幼稚園・保育園の子供の数は約3000人います。
1日約300個ずつを2週間(10日間)で配ることにしました。
富士宮市内の認定を受けている幼稚園、保育園の施設は43施設あります。
出来れば給食の時に食べてもらうのがいいのかと思い、苺の収獲が終わり次第
出発し、各保育園に向かいました。
どうせ配達するのなら、どうしたら子供たちが喜んでくれるかと考えたところ、
出来上がったばかりの4号車で配達に行くことにしました。
時間帯もありますが、子供たちが外で遊んでいるときがあります。
そんな時に4号車で登場すると、子供たちが
「あっ!苺の車だ!」と言って大騒ぎです。
子供たちに苺を持っていくと、私の所に来て「私苺大好き!早く食べたい。」
と言って、子供たちは苺が本当に好きなんだと思いました。
見てください。
この嬉しそうな顔を!
子供たちの顔を見て感動してしまいました。
今の物価高の影響や、人手不足の問題などから、これからの農業に不安を感じることがあるのですが、
この子供たちの笑顔を見たら、何としても子供たちが喜ぶ苺を作り続けたいと思う様になりました。
悩むこと、迷うこともあります。
でもこの子供たちの笑顔を思い出したら、どんなことも乗り越えられるのではないかと
思う様になりました。
私は苺を育てる事しか能がありませんが、私達が育てた苺を楽しみにしてくれている子供たちや、
先生がいることを目の当たりに見て、自分の使命感のようなものを感じました。
良く考えてみれば、我が家で苺を育て始めたのは、祖父になります。
祖父が苺を育てるきっかけを作り、父が苺の栽培技術を学び身に付け、
私に教えてくれました。ハウスだって、両親が建てたものが今現在でも活躍しています。
そう考えると、苺を育てると一言で言っても祖父から父へ、父から私へと繋がって
今があるのだと思いました。今の苺は祖父と父と私、家族、そして一緒に育てている
社員さん、パートさん皆の思いが詰まった苺です。
そんな沢山の思いの詰まった苺を待っていてくださる方がいると思うと
苺つくりへの遣り甲斐が増してきました。
決して楽な仕事ではないと思います。
でもその先に、沢山の人の笑顔があると思うとどんなことでも乗り超えられそうな気がします。
それが本来の仕事なのではないかと思います。
人を笑顔にできる農業にもっと誇りをもって
この喜びや、遣り甲斐を後世の方に伝えていこうと思いました。
私の感じたことを伝えることで、農業を志す若者が増えてくれたら嬉しいです。
苺のおじさんは思っていた以上に人気がありました。(笑)
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
富丘佐野農園株式会社 佐野真史