2026.03.11
このこのブログは日々のれっどぱーるのハウスでの作業や、イベントの様子や、
私の感じたことや、経営について勉強したことなどを毎週木曜日に
アップしています。これからもよろしくお願いします。
皆様からの暖かいコメントもお待ちしてます。
2026.3.12
このブログがアップされるのは3月12日になりますが、今現在の日時は3月11日の18時になります。
今日は忘れもしない2011年3月11日東日本大震災が起きた日になります。
あれから15年が経ちます。
地震が発生したのは14時46分。
苺の販売をしていて、常連のお客様と話をしていたのですが、突然停電になり、
(あれっ!停電?すぐに復旧するだろ)
と思っていたのですが、その後大きく揺れ出したのです。
あの気持ち悪い揺れ方は今でも思い出します。
小刻みな揺れではなく、大きくゆっさゆっさと揺れるような感じで、
車も大きく揺れていました。
しばらく揺れると揺れは収まりましたが、
停電のため、テレビからの情報は入らないし、確かあの時はラジオが唯一の情報源だったような記憶が残っています。
今では働いている子供たちも当時は小学生で、一斉に下校してきました。
それまで私たちの暮らし中で当たり前にあった電気が使えないため、情報は入ってこないし、
お店の苺の販売もやめ、店を閉めました。
道路では信号機も消えてしまっているので、車の運転もこわっかったです。
何よりも私が電気が使えなくて困っていたのは、ハウスです。
生活の方は、ろうそくや、懐中電灯や、当時販売で使う発電機があったので、
1日くらいは何とかなるだろうと思ていたのですが、
ハウスはそうはいきません。
今日の様にちょっと寒かった記憶があります。
夜までに電気が来ないと、ハウス内気温が下がり、暖房機が動かなければ
ハウス内の苺たちが凍ってしまいます。
祈るような気持ちで時間ばかりが過ぎていきました。
またもう一つ心配だったのが、冷凍庫です。
冷凍庫には沢山の冷凍苺が入っていましたし、
デザートに使う生クリームや、ソフトクリームのもとなどが入っていたために、
冷凍庫内が温かくなり、中の物が溶けてしまわないかが心配でした。
暗くなっても、電気が使えない。
どうなってしまうのだろうと思っていた10時ころ、
部屋の明かりがつきました。
電気が使えるようになったのです。
私は即、ハウスに向かい保温用の二重カーテンを閉め、
暖房機のタイマーを現時刻に合わせたとたんに、
暖房機が動き始めて保温を始めました。
その時ハウス内温度は4度くらいでした。
これで安心して家に戻り、テレビを見た瞬間に衝撃的な
映像が映し出されていました。
あの映像は正直、見たくありませんが、この世の物とは思いませんでした。
映画でも見ているようでした。
津波に飲み込まれていく家屋、学校、車、船
酷い光景でした。
その時に初めて被害の大きさと、津波の脅威に恐ろしくなりました。
その後計画停電や、放射能の問題など色んな問題が浮き彫りになってきましたが、
あの光景を見たときには、果たして復興するのだろうか?と思いました。
あれから15年が経ちました。
今もまだ復興に向けて工事などしているようですが、
早く元に戻ってくれることを祈るばかりです。
遠く離れたところにいて、私達は何をするべきなのだろうか?と考えてしまいますが、
私が出来ることは復興に少しでも協力すべく、東北の物産を買う事ぐらいしかできません。
無力さを感じますが、自然の恐ろしさ、また、立ち直ろうとする人間の凄さを感じました。
あれから15年。本当に時が経つのが早く感じます。
3番果
ハウスの中では、2番果のみが収穫し終わり、
次に3番果の収獲が始まろうとしています。

次から次へと花が出てくるように思われるかもしれませんが、
次から次に花が出ることで、苺の収獲が絶え間なく行われるのです。
花が無くなると、その後苺の実も無くなります。
ある意味次から次に花を出させるのが栽培技術であり、卯での見せ所なのですが、
早々はおもうようには行きません。
実際に先週まで沢山あった苺ですが、今週に入り急激に収穫量が減り、
苺の注文に対応できない状況にあります。
もう少しすれば、増えてくると思うのですが、
先週まで暖かかったのに、今週は風が冷たく、肌寒い日が続いています。
これが農業の思い通りに行かないところです。

私達は自然と共に、苺を育てさせていただいています。
暑い日もあれば、寒い日もあります。
それが自然です。
それに合わせて作物を育てるのが農業だと思います。
熱い日は暑いなりに、寒い日は寒い日なりに、
自然に沿ってやっていくしかありません。
若いころは、天気がどうであれ、技術で何とかなると思い、
焦っていましたが、今となっては自然に寄り添って栽培していくことが
大事ではないのかと思う様になりました。
それには年と共に変わってきた価値観と自分自身を認めることだったと思います。
若いころは、自分が頑張ればなんとかなる。自分は凄いんだと思っていたこともありました。
それが、色んなことを経験し、失敗し、学んでいくうちに、自分の力量というか、
自分の力の限界、自分は大した人間ではないことが解り、
自力で変えようとするよりも、寄り添い変わるのを待つことの方が大事なのだと思う様になりました。
今年の苺の生育が思った通りに行っているか?と言ったら思い通りになっていません。
でもそれもしょうがない事だと思う様になりました。
若いころは苺を作っている(育てている)と思っていましたが、
今では苺を作らせていただいている(育てさせていただいている)という感覚になってきました。
それだけ、自然の力は偉大ですし、私の力は微力であることに気付きました。
微力ながらも、自然の恩恵をいただきながら、日々努力していきます。
毎週週末には沢山のお客様が苺摘みを楽しみにれっどぱーるに来ていただいています。
最近では海外のお客様も増えてきました。
私達は、沢山の方に喜んでもらいたい一心でスタッフ一同、お客様対応をさせていただいているのですが、
そんな矢先に、SNSでこんな投稿があると教えていただきました。
そこにはれっどぱーるでは禁止とさせている苺の持ち帰りの様子が移されていました。
その写真には楽しそうに苺を食べながらピースサインをしている子供が写っていました。
苺はその楽しそうにしている子供のリュックに入れられていたのです。
無邪気に楽しんでいる子供・・・。
この子が苺が入ったリュックを背負いハウスを出ていく。
何とも言えない心境になりました。
また、このことを見ていた方もいたようで、見た人の心境を考えると
切ないものでした。
禁止されている苺の持ち帰りをSNSに投稿することも私には理解しにくいところもあります。
今の世の中、目を疑うような事件も増えてきました。
何が正しくて、何がおかしいのか解らなくなってきているのではないかと思ってしまいます。
海外の方の事件が問題視されているようですが、
日本人のモラルや、常識、美意識などが無くなってきてしまっていると
感じることが多くなってきました。
れっどぱーるのスタッフは監視員でもなければ警察でもありません。
そのような光景を見ても注意はしないかもしれません。きっとしたくないと思います。
しかし、注意をされないからと言って何でもやっていいものなのでしょうか?
子供に良い事悪いことを教えるのが親の役目だと思います。
子供に悪いことを教えていったらその子はどんな大人になるのでしょうか?
今こそ、大人が、常識や、美意識を学び返し、自分の生き方や、考え方を
見つめ直す時が来ているのではないでしょうか?
2度とあっては欲しくないことですが、
これは私自身にも言えることで、自分さえよければいいという軽い気持ちから周りのことを考えないで行動しそうな時があります。
そんな時は神様は見ていると自分に言い聞かせ、自分の行動を正していきます。
人のふり見て我が振り直せという諺がありますが、
自分も同じような過ちを犯さないように、自分の行動を律していきます。
お互いが楽しく幸せな時間を過ごしていきたいものですね。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
富丘佐野農園株式会社 佐野真史