Blogしゃちょうのブログ

柿の収獲真っ最中!!

2023.11.16

2023.11.16

先週くらいから一気に寒くなりましたね。
この気温差で体調を崩されている方が多いようです。
本来の11月中旬の気候なのかもしれませんが、ちょっと前まで、暖かかっただけに
この寒さは体に応えます。
朝晩は冷え込み、日中は温かくなるので、服装で体温調整が出来るような格好で
出かけた方がいいですね。

ハウスの中では花が咲き始めて、頂果房の2個目、の花が咲いています。

その花を目指して、マルハナバチも、

若手社員さんが大切に育ててきたミツバチも

交配作業に大忙しです。
蜂たちを観察していますと、次から次へと忙しそうに
花から花へと移動していきます。
私はこの光景を見るとひと安心します。
これだけ蜂たちが花について、交配をしてくれると交配不足からなる
奇形果の発生が少なくなります。
以前、薬剤散布時に使用する薬剤を間違い、蜂が花に一向につかない時がありました。
結果的に、苺の収獲始めに奇形果が沢山発生し、売り物にならない時がありました。
私はその時の光景がトラウマになり、毎年、この時期は蜂の働きが気になってしまいます。

それだけ蜂たちの力は偉大なのです。
蜂たちの仕事を人間がやろうと思ってもほぼ無理だと思います。

このような花が蜂さんの働きによって、
おしべと、めしべが交配し、徐々に大きくなっていきます。

黄色のめしべから緑色になり、段々と皆さんが知っている苺の形に
近づいていきます。
この時期は、本当に気を使います。
このように、蜂も「れっどぱーる」の苺つくりには欠かせない仲間です。
この仲間の欠点は、言葉が伝わらないことですかね‥‥。
でも私の思いはきっと伝わっていると信じています。
これから半年間一緒に頑張っていきましょうね。

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期待の助っ人!!

もう一人というか、もう一匹というか、もう1種類というのか、「れっどぱーる」の苺つくりに
欠かせない仲間がいます。
それは悪いダニを食べてくれる正義の見方のダニです。
同じダニなんですが、ダニがダニを食べるんです。
さらに、3種類のダニを苺の苗にの上に放ちます。
これらのダニは、とても小さく、最近老眼がひどくなってきた私には見えません。(泣)

それでは仲間の紹介です!

1種類目はチリカブリダニです。


このダニは寒さにも強く、食欲旺盛なのです。
悪いダニたちをたくさん食べるのですが、同じ仲間も食べてしまいます。
「同じ仲間を食べてしまうなんてことあるのかよ!」
と思ってしまうところですが、きっとダニたちは、鏡があるわけでもないので
自分がどんな格好をしているのかわからないと思います。
ですから、食べられそうなものなら何でも食べてしまうのでしょうね。
また、それが、小さい虫たちが生き残っていくために、必要なことかもしれませんね。

2種類目は、ミヤコカブリダニです。

こちらのミヤコカブリダニは、チリカブリダニと違って、食べ物が
ダニだけではないのです。
苺の花の花粉なども食べることから、悪いダニがいない所でも、
苺の花粉を食べて生きていられるのです。
でも、捕食能力はチリカブリダニよりも低いです。
それぞれいいところばかりではなく、悪いところもあるのです。
人と一緒ですね。
最後に、3種類目は、

リモニカスカブリダニです。
上の2種類は悪いダニを食べるのに対して、
このリモニカスカブリダニは、春先に大量発生するスリップスという
虫の卵や、幼虫を食べてくれます。
このスリップスという虫も、発生してしまいますと、中々退治が難しいものです。
ですので、このような天敵を導入して少しでも発生を予防する取り組みをしています。

これらの天敵も金額で言いますと、10a当りで、十数万円かかります。
でもこの初期投資が後になって農薬の使用量の減少や、作業の軽減にもつながってきます。
一粒の苺を育てるにも、色んな工夫や、仲間の存在があるのです。
「れっどぱーる」の美味しい苺を育てる仲間は人だけではありません。
マルハナバチや、ミツバチ、3種類のカブリダニたちの仲間なのです。
皆で協力して沢山の人に喜んでもらえる苺を育てていきます。

「頑張れよ!」と思い、苺の苗たちに振りかけてあとは祈るだけです。
たくさん食べてね!

 

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かきの収獲大忙し

以前にもこちらのブログで紹介しましたが、「れっどぱーる」では静岡県東部にしかない
四つ溝柿の栽培もしています。
この四つ溝柿ですが、渋柿なのですが、この渋を抜いて食べると、とても美味しいのです。
静岡県では、次郎柿という甘柿が有名なのですが、渋を抜いた四つ溝柿は次郎柿よりも
甘く、果肉は程よい硬さで、とても美味しい柿です。
ぜひ初めての方に召し上がっていただきたい逸品です。

この四つ溝柿ですが、11月下旬までに収穫してしまわないと
「ずく柿」と言って柔らかくなってしまいます。
柔らかくなった柿は、とても甘いのですが、商品価値がなくなってしまいます。
そのため、今は皆で必死になって柿の収獲をしています。

身軽なE君はひょいひょいと、木に登って柿の木の上部の柿の収獲をしてくれます。
小さいころから高いところが好きだったのでしょうか?
柿の収獲3年目でたくましくなりました。

F君は運搬車を使い収穫した柿をトラックまで運んでくれます。
こういったことが、言われなくても、現状を見て判断してくれるようになってきました。
若い子の成長は早いなと思いますが、成長が早いのも、本人たちの意識次第だと思います。
自分から覚えよう、人の役に立とうと日頃から意識しているから、気付くし、
言われなくても行動に移すのだと思います。
若いけれど、人として立派だと思います。
これからの成長がとても楽しみです。

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収獲してきた柿をアルコール脱渋していきます。
大きい柿、小さい柿を分け、アルコールに漬けます。

段ボールの柿は保存して12月中旬頃から出荷していきます。
もうすでに、11月も中盤です。
後10日ほどで、柿の収獲の目途をつけなければなりません。
苺の手入れや、蜂の観察をしながらで大変ですが、
皆で力を合わせて乗り越えていきます。
11月になったと思ったらすでに16日です。
本当に時間の経過が早く感じます。
やり残すことが無いように、一日一日を一生懸命に生きていこうと思います。
こうして一緒に働いてくれる仲間がいることが有難いと感じます。
この景色、この仲間この一瞬一瞬が私の宝物です。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
富丘佐野農園株式会社 佐野真史

Comments

  • NTT溝口 より:

    先日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。
    四つ溝柿、初めて食べましたが、とても甘くて美味しかったです!
    たくさんありがとうございました。

    蜂の話も面白かったですが、ダニも活躍しているとは知らず、大変興味深かったです。
    わかりやすい説明付きで読み入ってしまいました。
    人の手だけでなく、色々な生き物の活躍によって美味しい苺が出来上がるんですね。
    今度はいちごスイーツ食べにうかがいます!
    今後のブログも楽しみにしております。

    • redpearl より:

      溝口さんコメントありがとうございます。
      ブログを読んでいただきありがとうございます。
      時代の流れとともに、いろんな形での情報発信をしていかなければいけないのだと思いました。
      逆に考えると、今の時代は、昔と違ってそれほどお金もかからずに、
      情報を発信できる時代になったので、有効に使っていけば、いろんな形で、
      ファンを作れるのだと思いました。
      店長と相談してまたご報告します。
      遠いところ、れっどぱーるにお越しいただきありがとうございました。

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