Blogしゃちょうのブログ

韓国研修

2023.11.02

2023.11.2

あっという間に11月になってしまいました。
9月が暑かっただけに急に寒くなったように感じますが、体調を崩されてはいませんか?
まだまだ巷ではインフルエンザが流行しているようです。体調管理をして、
これから来る年末に向けて勢いをつけていきたいですね。
ハウスの苺たちも順調に生育しています。


早い苗から、苺の蕾が上がってきました。子の蕾が上がってくると、
いよいよ始まるなとワクワクしてきます。
夏から社員さんも一生懸命に手を掛けてきたので、この蕾を見ると
色んなことが思い出すと思います。ここまで来るには楽であありません。
皆それぞれの思いを抱えてこれからの栽培に力を入れていってほしいです。

 

先週の25日から27日まで、静岡経営塾の研修で、韓国に行ってきました。
今日は、その時のことを書かせていただきます。

「韓国での再会」

今回の静岡経営塾韓国研修旅行の目的の1つに私の農業の大先輩でもある京丸園の鈴木厚志社長の
「めねぎのうえんのガ・ガ・ガーン!」の韓国語版の出版報告会がありました。
韓国に行く前から、その話を聞いていたのですが、、厚志社長はどうやって出版告会をやるのかと疑問に思っていました。
もしかして京丸園韓国支社があるのかもしれないと思ったり、
韓国に身内の方がいるかもしれないと思ったりしましたが、
以前お話を伺った限りでは、韓国には深い付き合いの方はいないと聞いていたので、
本当にどうやって形にするのか疑問に思っていました。
会場の支度や、来賓の方や、発表に関する打ち合わせや、
機材などどうやって手配をするのかなど、会場に着くまでたくさんの疑問がありました。

それも、スケジュールを聞くと、韓国に到着してすぐに出版報告会をするというではありませんか。
正直、二日目なら準備をすることは可能かもしれないと思っていましたが、まさか初日に報告会を実施するとは考えられませんでした。

釜山空港からホテルに移動し、報告会会場でもあるホテルの隣の建物の一室に移動しました。
どんな状況になっているのかと思い、ドキドキしながら会場に向かったのですが、会場に着くとびっくりです。
机や、椅子が支度され、正面には、モニターも支度されていて、そこでパソコンを操作している人がいました。

「この方が今日のこの報告会の準備をしていたんだな」と思って厚志社長は本当に人のご縁を作るのが上手だし、
「このご縁を引き寄せる力も、きっとユニバーサル農業に対する熱い思いからくるもの」だと思いました。
自分の仕事に対する熱い思いがなければ夢は叶わないし、
また、熱い思いがあれば夢は叶うと教えていただいたように思いました。

会場について「凄いな!凄いな!」と思ってパソコンの準備をしている方を見ていたら、

「ん????、んん????」

あの方どこかで見たことがあるぞ!ん???

あっ!解った。

コロナ前にれっどぱーるに韓国の方が視察に来たのですが、
その時のガイドさんだと確信しました。そこで思い切って

私:「5,6年前に日本の静岡県に来たことがありませんか?」

韓国の方;「私は韓国の農家さんに、日本の6次産業化を行っている農家さんを案内していましたので、静岡県にも行ったことがあります。」

私;「私は富士宮市でいちごを育てているのですが、富士宮市に来たことはありませんか?」

韓国の方:「あーー!覚えてます。苺のフードトラックの方ですよね。」

そうなんです。
れっどぱーるに来たことがある方だったのです。本当にびっくりしました。
韓国に着いて始めて話した韓国の方が、以前会ったことのある方なんて・・・。

とてつもないご縁の力を感じました。

当時、まだまだ尖っていた私は、
(正直、日本で韓国の農家さんが来たって、言葉も違うし、環境も違うし、
まして作る作物が何を栽培しているかわからない中で、れっどぱーるに来たってしょうがない。
俺は韓国の農家さんを相手にしている時間はない。)
と傲慢ぶりを発揮して断っていましたが、どうしても行くところがないということだったので、
苺のデザートを買っていただくことを条件に視察の申し込みを受けることにしました。〈この時はお金の亡者でした。〉

 

そんな経緯があった視察のコーディネーター兼通訳役がこの韓国の方だったのです。
嫌々受けた視察の方に今回このような形でお世話になるとは思ってもいませんでしたし、
当時のことを思い出したら恥ずかしくなりました。

人はどこでお世話になるかわかりません。本当にその通りだとつくづく思いました。
人とのご縁を軽く見ていた自分の価値観が変わりました。

この名刺は当時視察に来ていただいたときの名刺です。名刺入れを探し見つけました。
お名前はユンさんでした。

その後、ユンさんに韓国の農業情勢を教えていただきながら、韓国の障がい者雇用の現実を学ばせていただきました。
その後は厚志社長の出版報告を行ったのですが、最後には日本と韓国を結ぶ壮大な話になりました。

その一部始終を見させていただいて、大きな夢を描き、熱心に語る人は、
色んな人を引き付け、不可能も可能にしていくものだなと思いました。

夢を追い求める人は輝いていました。

国境を越えて自分の思いを実現していく。

今回の厚志社長の行動には胸が熱くなり、それと同時に自分の小ささが良くわかりました。

私にも夢があります。それは一緒に働く仲間たちがここで働いてよかったと言ってもらえるようにすることです。
時代がどうなっていくかわかりませんが、私もこの夢をかなえるために、
簡単には諦めない熱い思いを持ち続けていきたいと思いました。

そして、事業を進め、生きていく中でいつ誰かのお世話になるかわかりません。
人とのご縁を今以上に大切にしていくことが重要だと感じました。
このことも普段から師匠である杉井さんが仰っている
「ご縁を大事にして他力を集める」ことに繋がるのだと思いました。

とても衝撃が大きすぎた韓国初日の厚志社長の出版報告会でした。

 

「韓国観光」

 

研修2日目は韓国の観光地の視察です。写真を沢山アップさせていただきましたので、
写真を見ながら韓国を味わってください。
大型バスで5か所の観光スポットを観てきました。HISのガイドさん付きです。

1か所目は、名前は忘れてしまったのですが、山間の集落です。
集落と言っても一軒一軒が鮮やかな色で塗られていて、遠くから見るととても綺麗です。
この集落には今でも普通に住民の方が住まわれていて、生活しているそうです。

この集落と何の関係があるかわかりませんが、星の王子様と一緒に写真を撮るスポットがあるのです。
高いところから集落を見下ろせるところにその星の王子様がいます。

ポイントポイントでアーティスティックな絵が描かれていたり、
模様が描かれていたり、手を掛けることによって、人を集める工夫をしていました。

こちらは誰かわかりませんが、きっと韓国のスターだと思って一緒に写真を撮りました。
家に帰ってから一番下の娘に見せたところ、BTSの二人だったらしく羨ましがられました。

ここでも私は、韓国デザートの研究です。
きび団子に、冷凍のいちご飴、マシュマロアイスなど面白いものがありました。

 

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次に向かったところは漁港のショッピングセンターでした。
ここもオシャレで、アートを感じました。

立派な建物があったのですが、ガイドさんのお話によると沢山あったお店も、コロナによる観光客の減少により、
お店を営業していくことが難しくなってしまったようです。
どこの国でもコロナは経済に大きな影響を与えたんだなと、建物を見て思いました。

建物を見ていると沢山の観光客が来ている様子が想像出来るだけに、
ここでお店を営業していた方のことを思うと胸が痛くなりました。

 

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次に向かったのが、綺麗な海が見渡せる観光スポットです。


海沿いの細い路地を歩いていくのですが、天気も良く、広い海を眺めながら散歩しました。
壁にはいたるところに模様が描かれていて、とても良い雰囲気の通路でしたが、
山沿いにこちらの通路が作られていて、結構のアップダウンがあり、良い運動になりました。
海では、釜山港に入港待ちのコンテナタンカーが何隻も浮かんでいて、経済の活発さを感じました。

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この後も昼食で焼き肉を食べて4つ目はお寺に向かいました。

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こちらのお寺も山に建てられて、坂道を歩くことになりました。

色んなところを旅している杉井さんは、「観光に行くなら足腰が丈夫なうちに行っておいた方がいいよ」とよく仰っていますが、本当です。
どこに行っても結構歩くのです。
経験して初めて分かったことでした。

この日はお坊さんの研修会があったのかよくわかりませんが、沢山のお坊さんの姿がありました。
お寺の建物に絵や、模様が描かれているのですが、細かなところまできっちりと塗られていました。
華やかだけど、重々しい建物に、歴史を感じました。

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最後は、台湾タワーです。
最上階まで登り、釜山の街を一望しました。


写真を見ていただければわかると思いますが、高層マンションが沢山立ち並んでいます。
私が想像していた風景とはまるで違います。
正直、韓国って日本よりも田舎のイメージがありましたが、全然日本よりも発展していました。
これも実際に足を運び、自分の目で見たから感じられることだと思いました。
東京の街とはまた少し違うマンションが立ち並び、人口も多いのだろうなと思ったのですが、
不思議なことに、人があちこちにいるという状況でもなかったです。

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こうして今回韓国を視察研修してきたのですが、私が感じたことは、「百聞は一見にしかず」ということです。
経済大国日本と言われてきて、バブルがはじけましたが、頭の中では、まだまだ日本は世界を引っ張っていると思っていましたが、
いざ他国に行ってみると、日本がどんどん他の国に追い抜かされているのだと感じました。

商売をしている方たちも明るく元気だし、観光客を何とかしてでも呼び込もうと努力されているのが解りました。
日本にいるだけだったら、今の現状が当たり前のように思いますが、
こうして外国から日本を見たときに、勢いの違いを感じました。
韓国はまだまだ物価も日本とそんなに変わりませんが、
これがアメリカに行ったらもっと違いが分かるかもしれません。

自分自身を客観的に見ることも大事ですが、自分たちが住んでいる国を客観的に見ることも大切だと思いました。
また機会があれば、ほかの国にも行ってみたいです。

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
富丘佐野農園株式会社 佐野真史

 

 

 

Comments

  • なべお より:

    プサンのマチュピチュですね!素敵です。かむちょんどん?みたいな名前では。

    釜山は私のあこがれの場所です。うらやましいです。

    • redpearl より:

      なべおさま
      コメントありがとうございます。
      釜山は良いところですよ。食べ物もおいしかったですし、物価も日本とさほど変わりませんでした。
      焼き肉は本当に美味しかったです。港も近いため、海鮮物もお勧めです。
      高層ビルが立ち並び、思っていた以上に国の勢いを感じました。
      ただ、言葉(文字)が絵のようで全然わかりませんでしたが、
      何とかなりました。
      また時間があったら行ってみたいです。

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